▶ 手塚治虫とちばてつや
誤解を畏れずに言えば、手塚治虫って世界をデザインしようとした人だと思う。でも、そういうことを考えると、神様に対するコンプレックスが生まれる。いっぽう、ちばてつやには世界をデザインするような神様は居ない。じゃどういう神様かというと、登場人物たちが生きていけるように暖かい光を供給するような、言うならば、環境みたいな神様だ。
世界はそこにいる登場人物たちが悩んだり、苦しんだり、でも楽しいこともあったり……そういう小さな日常生活の積み重ねで作られていくようなものとしてある。だから未来なんかどうなるかわからない。その未来に神様は関与しない。運命を決めることもない。未来は僕らが少しずつ自分たちで決めていくものとしてある。と僕も思うのだ。